ザ・通販フルフィルメント―収益低迷企業の再生セオリー
2010年5月13日木曜日 07:08 | 0 Comment | 0 Trackback
Tweet
読んだ本の読書メモ
読んだ本:『ザ・通販フルフィルメント―収益低迷企業の再生セオリー』
分類:経営(通販業界)
おすすめ度:★☆☆☆☆ (星1つ。)
対象者:通販業界にいる人、フルフィルメントコストの削減を考えている人、通販業界をお客に持つ営業
※フルフィルメントとは:商品の注文から発送までの管理運営業務のこと。(受注処理業務、商品の梱包・発送業務、在庫管理業務、代金請求業務、コールセンター業務などの総称)
ワタクシ、通販事業(特にEC事業)に進出しようと考えていたこともあって、通販事業の話を知りたいと思い購入。
本書は、通販事業を展開する企業向けに「フルフィルメントの構造改革」に的を絞った内容です。
フルフィルメント分野において如何にして改革を実施し利益体質を固めていくかをドラマ風にまとめられています。
いわば、企業小説のようなものですので、非常に読みやすいです。
本書を読めば
- コールセンターの再生
- 物流センターの再生
- 代金回収業務の再生
の3つの分野において、構造改革のために必要なことを理解することができます。
しかしながら、本書は規模が大きな通販向けであり、小規模なところにとっては即時役立つ情報は少ないかもしれません。
しかし、事業を大きくしていく中で知っておくべきこともたくさんあると思いますので、一読の価値はあります。
ワタクシにとっても、内容が即時性という意味であまりなかったので星1つとしましたが、将来的には役立つ時があるかもしれないので、先々もう一度読みたいと思います。
キーワードは、
- カタログ通販の会社とネット通販専業の会社のショッピングサイトで『ご利用ガイド』のページを比較すると、代金回収に対する文化の違いが見て取れる
- のちのリーダーとなるアシスタントに向いている人。『SMAP』な人。①先人のやり方を素直に受けれてみる柔軟性を持つ人(S:素直)、②それを体得するため真面目に努力する人(M:真面目)、③チームを明るく前向きに変えられる人(A:明るさ)、④土壇場でもへこたれないパワフルな人(P:パワフル)
- 通信販売事業は新規顧客の獲得に投資し、獲得した顧客の継続購入で回収するのが基本的なビジネスモデル。この投資効率と回収効率を可能な限り引き上げ、さらに両社のバランスを最適にマネジメントすることが、通販事業の成長と安定の重要なポイント
- 部下は動かなかったのではなく、動けなかったのだ。部下たちに仕事を任せることが、仕事への自覚を芽生えさせ、組織としての機能を充実させることにつながってくるはず
- 倉庫業務の肝は入庫にある
- 代金回収の考え方、ここに目を向ける会社と向けない会社とでは、一事が万事、最終的な収益率に大きな差が出てくる
- 会社には、自らの成長に合わせて自らを変化させていく力が必要
企業小説として楽しく読めるので、通販に関わっていない人も興味がある方は読んでみてもいいと思います。
最後に、こちらを小説と見たときにいくつか要望が・・・
- 登場人物の一覧表があったほうがよい
- 伏線はちゃんと解決してほしい (たとえば、森山社長の「松川さん、あなまたも当社にとって、かけがえのない人材になる気がしています。」これって、うちの会社に来てほしいという思いがある発言と思うのですが、この発言からうかがえる行動が以降にでてきてない。)
