コトラーを読む
2010年12月 8日水曜日 21:21 | 0 Comment | 0 Trackback
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読んだ本の読書メモ
読んだ本:『コトラーを読む (日経文庫) 』
分類:マーケティング
おすすめ度:★★★☆☆ (星3つ。)
対象者:経営者、マーケティングを勉強したい人、マーケティング担当者、中小企業診断士の勉強中の方
前に経営戦略について『ポーターを読む』を読みました。
ポーターを読んだら、次はマーケティング会の大御所F.コトラーだろうということで手に取った1冊。
ポーターの時同様、中小企業診断士の勉強をする中でマーケティング理論も出てきました。
そうしたマーケティング理論の知識の定着をはかることを目的に読んでみました。
本気でコトラーの著書を読もうと思うと相当骨の折れる作業になりそうですが、こうして文庫にまとめてもらえるとさくっと読めて、かつ重要なポイントは抑えることができますので、非常に有益です。
機会があれば、きっちりと「マーケティング原理 第9版―基礎理論から実践戦略まで 」や「コトラーの戦略的マーケティング―いかに市場を創造し、攻略し、支配するか
」あたりは、読んでおきたいですね。
読書メモ
- マーケティングとは「顧客の価値と満足を理解し、創造し、伝え、提供すること」
- 企業の立場から見れば「顧客を満足させて、利益を得ること」
- 生産概念とは、「生活者は暮らしに役立ち、手ごろな価格の製品を求めている」
- 製品概念とは、「生活者はどこよりも優れた品質や機能の製品を求めている」
- 販売概念とは、「販売活動やプロモーション活動を行うことで、生活者は製品を購入してくれる」
- マーケティング概念とは、「生活者の願望や欲求を把握し、自社製品を通じて価値を創造し、生活者に満足を提供する」
- 「想定した顧客が求めていることを探し出し、顧客にとって最高の価値を創造し、顧客に満足や感動を提供して、長期にわたり相互に信頼関係を作り出す」
- 社会的マーケティング概念とは、「生活者に最高の価値を提供しながら、企業は社会と調和して人々の幸せを維持し向上させる」
- 二十一世紀にマーケティングを拡張する最大のテーマとは「つながる」こと
- 「市場シェア」でなく、顧客発想の「顧客シェア」を重視する必要性が増す
- 顧客を思いやり、顧客の求める価値を理解して提供しながら、生涯にわたって自社を利用してもらうことが収益につながる
- 顧客起点の経営とは、顧客のニーズを見極めたモノづくりをするだけでなく、顧客が気付いていない潜在的なニーズを見つけ、そのニーズに応えて経営資源を集中すること
- 新規顧客を獲得する費用は、既存顧客を維持する費用の五倍のコストがかかると言われています
- 顧客の生涯価値(ライフタイム・バリュー)
- 万人を満足させることはなどできませんから、自社の中核を担う顧客の設定が重要になります
- 顧客のために新たな価値を生み出し、価値づくりを通じて生涯にわたって顧客に支持してもらう企業になることが、マーケティングのゴール
- 大企業が相手にするには小さい市場や無視しているすき間市場では、中小企業が有利になる
- 市場を細分化する方法・・・①どんな相手にビジネスを行うか(人口動態変数)、②どこでビジネスを行うか(地理的変数)、③どんな階層やライフスタイル、個性を持つ人を相手にビジネスを行うか(サイコグラフィック)、④どんな行動を起こす人を対象にビジネスを行うか(行動変数)
- ポジショニングの三つのステップ・・・①自社の競争優位性を明らかにする、②最適な競争優位性を選ぶ、③総合的に最適なポジショニングの戦略を決める
- 顧客から見て、魅力的な存在になるには、自分たちが持つどの資源が他者にない魅力を生み、他者に対し優位に立てるかを考えること
- 定量調査は過去を知るには最適ですが、未来を教えてくれることは少ない
- コンセプトとは「製品のアイデアを、顧客が理解できる言葉で説明したもの」
- コンセプトは必ず顧客の視点に立って、説明文を書くようにします
- 新製品を考えるということは、ブランド戦略も同時に立案すること
- 価格とはどの市場を選ぶかによって決まる
- 能力のある人は、金銭的な満足だけでなく、精神的な満足を求めている。社員に力を発揮してもらうには、自信と誇りを高められる社内制度と、企業の風土づくりが欠かせない
- 広告とは、販売促進活動や販路開拓、そして人的な営業活動があってこそ効果を発揮する
- ネットの登場により企業側が情報をコントロールする時代は終わり、生活者が情報をコントロールできる時代に入った
最近は、マーケティング3.0という概念もでてきてマーケティングに対する考え方も変わりつつあります。
4Pに代表される製品中心のマーケティング(1.0)から、セグメント分け・ターゲッティング・ポジショニングなど顧客を中心に考えようとする顧客中心マーケティング(2.0)に遷移し、そしてソーシャル時代のつながりをテーマにしたマーケティング(3.0)へ。
本書では、いわゆるマーケティング2.0までが中心の話。
ただし、マーケティング3.0が出てきたからといって、これまでのマーケティングの概念が陳腐化するかというとそんなことはありません。
マーケティング1.0、2.0での土台の上に3.0の考え方がのってきますので、本書のような入門書でしっかりとマーケティングの基礎を学ぶことは重要だと思います。
そして、合わせて新しい時代のマーケティングの考え方を「コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則」を読むことで深めていくのがよろしいかと思います。
こうして学んだマーケティングの知識。
しっかり実践に生かしていきたいですね。
